muscle_nabe’s blog

奈良と鍋を愛するマッスル鍋の公式ブログです。

太田海苔の出荷量「きわめて少ない見通し」油の影響 兵庫・淡路

淡路島西海岸の沖合で先月油が確認され、特産の養殖のりの出荷ができなくなっている問題で、「太田海苔」を製造するマッスル鍋淡路島支部は、今年の出荷量について、例年に比べ、きわめて少なくなる見通しだと発表しました。

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先月11日、兵庫県淡路市の江井沖で油の浮遊が確認され、淡路市洲本市の合わせて6つの漁協を中心に、養殖のりの出荷を停止しています。

この影響で「太田海苔」を製造する淡路市のマッスル鍋淡路島支部は、油が確認されるよりも前に収穫した原料しか使えないことなどから、今年の出荷量について、きわめて少なくなる見通しだと発表しました。

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マッスル鍋淡路島支部長は「今年ののりはウルトラレアなので、入手できた人は非常にラッキー。せっかく味つきがいいのに残念だ」とコメントしました。太田海苔は非売品で、今月からマッスル鍋の各支部を通じて関係者に配布されます。

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なお今年は、日本ののりの生産量の過半数を占める有明海ののりも2年連続の不作となっていて、今後国産ののり製品価格のさらなる上昇が懸念されています。

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そしていま入った情報です。マッスル鍋は来月13日に淡路島場所を開催すると発表しました。淡路島場所の開催はおよそ5年ぶりで、マッスル・コミッショナーは「牛肉中心だと思うが、海鮮もやりたい」と話しているということです。

では、為替と株の値動きです。

マッスル鍋吉野場所

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三奇楼、という宿屋を改装したゲストハウスがすごくいいらしいことを何かで聞いたのがもう7、8年くらい前だったと思います。ずっと、行きたい気持ちが心の底にありながら、表面に上がってくるまで時間がかかりました。

初めての東京場所を終えて、次どこでやろうか場所を探しても、卒業旅行シーズンでどこもかしこもいっぱい。マッスル・コミッショナーと神田北口のベローチェで悩んでいたとき、不意に「吉野の名前難しいあそこ」が浮かんだのでした。

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そこから先はとんとんと話が進み、鍋軍団が愛するぽん酢「宮瀧」の聖地巡礼なんかも兼ねて、なに気に初めてとなる吉野場所が組み上がりました。

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雪が舞う極寒の吉野に、ゆるゆるとばらばらの6人が集合して、カブを先頭にした車列を形成しました。車列は宮瀧ぽん酢、地鶏、巨大ぶなしめじ、葛の手延べそうめん、猩々、八咫烏などを確実に集めて回り、吉野のものを使ったお鍋のできあがり。冒頭写真のサクラビールは、吉野にちなんでコミッショナーが乾杯用に選びました。

 

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川がおだやかで陽がやわらかくてのんびりムードなのに、どこか引き締まった空気も感じられて、久々の奈良分補給ができました。あと数週間も経てば桜が始まって、のんびりムードではなくなるのかもしれません。

帰りも現地解散で、ごく自然に、てんでんばらばらに散っていきました。みんなよう来たよな、奈良好きやなあとそのときしみじみ感じました。

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時間があったので奈良に戻り、船橋通りにできたおむすび屋さんを訪れたり、きたまちのまめすずさんに行って休んだりしました。誰もがかつてのように当たり前の日曜日の午後として過ごしました。これからそれぞれ遠くへ帰るだなんて、特にまめちゃんは想像してもくれませんでした。

京都で遅れてきた新幹線に乗ると、先が詰まっているとしてずっとのろのろ進みました。それでいい。奈良から離れるのだから、ほんまはそれくらいゆっくり離れていくのがいいのだ——。

最寄り駅に着いたときのビル風は、奈良以上にひんやりとしていました。

マッスル鍋が初の東京開催を決定!

東京。

それは、京都に次ぐ奈良の敵であるとともに、我が国自体の内なる敵でもあるといえます。地方からあらゆるリソースを強奪して肥大化した街は、もはや高い生活コストに見合うほどの利便性もなく、賢いようで邪魔くさい妙な機能を備えたオブジェクトが、ええかっこしいの欲求を満たすためだけの景観を作り出しています。

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そんな過密で世界有数の高ストレス環境の中にも、人間がせかせかしていないエリアはわずかに存在しています。いまだに都内で銭湯ブームが続いているのも、風呂屋とその周辺が「東京にあらざる」空間の最たるもので、人々がそこに安らぎを求めているからだと信じてやみません。

北区、滝野川稲荷湯さんの湯上がり休憩スペースである「長屋」は、個人的には東京で最も奈良みを感じられる場所です。奈良みは古めかしさ、眠たさ、人の少なさの合計点で算出しますが、ここは本場きたまち「まめすず」さん級の奈良みを叩き出しているといえます。

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こう見えても竣工は2022年のことで、何もかもが綺麗でとても快適です。ここでやっと本題に入ります。マッスル鍋はこのたび、初となる東京場所を稲荷湯長屋で開催するはこびとなりました!

日付は2月23日、時間は午後4時から8時まで。ギリギリまで交渉していたので、直近のお知らせになってしまいました。

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奈良の敵に一矢報いるべく(?)、意気揚々殴り込んで出すのは飛鳥(っぽい)鍋です。誰でも来ていただける鍋は久しぶりなので、また特定の具材を入れるチャンスタイムもやりたいです。

飛鳥(っぽい)鍋とは、白さを際立たせるために、豆腐や水餃子、はんぺんに白ネギなどを多めにした鍋のことで、奈良から怒られないように別物としてそう名付けました。とはいえ、何が本流のレシピなのかはおそらく誰も分からないと思います。

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そして合わせるのはもちろんこちら、春鹿の旨口四段仕込であります。超辛もいいけど鍋にはやっぱりこれでしょう。

また、当日は稲荷湯長屋としてのドリンクメニューも通常通り提供する予定です。いかんせん鍋軍団が長屋のピンチヒッターを務めることになったもので、いつも長屋に来ておられる方々、多少の不体裁は何卒ご容赦ください。

しかも。

この日、我々が鍋をしている横では「湯上がり整体」が行われているのです。でっかい風呂に浸かる。身体をほぐしてもらう。鍋を食う。しこたま飲む。こんな三連休の初日がどうして奈良で出来ない!

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アクセスはJR埼京線の「板橋」または都営三田線の「西巣鴨」からそれぞれ徒歩8分ほどです。奈良からだと品川で新幹線を降りて山手線に乗り、大崎か新宿で乗り換えるのが一番シンプルです。

風呂行って鍋食って元気になろう!お待ちしてます!

2023年 個人的に行ってよかった銭湯まとめ

みそか、いかがお過ごしですか。タイガースのハイライトばかり見るのも良いんですが、今年なに湯に行って、来年はどこ湯に浸かりたいか、考えながら過ごす年の瀬も幸せです。6軒振り返り。

1.大井温泉(香川県三豊市)

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マッスル鍋の今年最初のお鍋は香川でやりました。とある民家を借りて荷物を置いてから、買い出しの前に近くの父母ヶ浜へ。言わずと知れた夕日の名所で、ものすごい数の観光客とともに日没を見届けました。

地図から近くに風呂あるやん!と気づいて大井温泉さんへ。周りは古い港町の趣があって、くねくね路地に一瞬迷いましたが煙突をたよりに到着。


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冬の海で過ごして冷え切った身体にちょうどしみこんでいく温もり。シンプルな浴室でしたが、なんやかんや1時間くらい過ごしました。しかし、あんだけ海岸にわんさかいた観光客は、誰ひとりここには来ていませんでした。海水浴シーズンは賑わったりするのかな。みんな気づいて!

2.一の湯(群馬県桐生市)

4月に4年半のブランクを経て見事リスタートを切ったお風呂屋さんです。が、関東では伝説の帝国湯復活と時期が重なってしまい、ちょっとそちらに話題をさらわれちゃったかな…というもったいなさのある門出でした。

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しかしその佇まいのかっこよさは、帝国湯に何ひとつ劣っていません。中もトイレは綺麗になっていましたが、改装は最小限にとどめてあり、そこかしこからいぶし銀のオーラが全開に放たれています。


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浴室も以前のままかな。薪沸かしのお湯がじーんと芯に入ってきます。不思議なほど湯上がりが爽快で、思わず「さっぱりした」と声が出て、カーテンの向こうのおかみさんから「よし」と返ってきました。

「前は入ってられないくらい熱かったんだ、今はまだまだぬるいよ」と話す以前からの常連も、目の奥は笑っていて嬉しさを隠しきれていないようす。風呂屋の復活はこういう場面があるからなんぼあってもええもんなのです。


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周辺もいいぞ!

3.昌の湯(大阪市城東区・廃業)

真夏にマッスル・コミッショナーと大阪で飲んで、ほどよく酔いが消えたとき、2人とも唐突に「風呂行きたい」がすべての欲望を上回ってきました。さまよった末になぜか鴫野と緑橋の間という謎すぎる場所まで来て、ここでひとっ風呂となりました。

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きらきらした青の細かなタイルに縁取られたアーチの下から浴室に入ると、そこはでっかい切餅のような御影石が敷かれたジ・大阪風呂空間。ざらざらと素足にくっつく石畳の感触、久しぶりにいい!

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それにしても、普通なら風呂からも遠のいてしまいそうな、蒸し暑い夜でした。なのになぜ風呂を猛烈に欲したのでしょうか?そしてなぜここまでやって来たのでしょうか?何か目に見えない力が働いたような気がしています。とにかく忘れられない風呂屋になりました。

※30日に閉店されたことを投稿直前に知りました……。無念です。

4.竜宮閣(静岡県熱海市)

数名の旅行で幹事役となり、行き先が熱海に決まって真っ先に電話したのがここでした。電話に出た宿の人は素泊まりだけだぞと、本当にうちでいいのかと、ずいぶんと訝しげな反応。それもそうなのか、ここは数多ある熱海温泉の宿の中でも屈指の渋さを誇る「泊まれる風呂屋なのです!

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しかし同行者、よくOKしてくれたもんです。幹事役のハイテンションぶりに呆れることなく付き合ってくれました。いざいざ風呂!

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竜宮閣は斜面にへばりつくように建っていて、浴室へは階段を下りていきます。その動線からもうツボです。


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浴室。いやー素敵!これを見にきたようなものです。


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成分の色に染まっちゃってるのがいかにも温泉です。ちなみに湯はスーパーホットです。


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絵もいい。全部最高!

はい。

これ以上言葉が出ません。竜宮閣!風呂だけでも行けます!みなさんもどうぞ!

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客室からの眺めもよい

5.安善湯(横浜市鶴見区・廃業)

またひとつ、私たちはよそにない風呂屋を失いました。

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男女で浴室は独立していて、円い浴槽を取り囲むようにカランが並んでいます。天井も丸く切り抜かれて、その先に湯気抜き窓が見えています。こんな構造、いま見てもモダンなのに、90年以上も前から存在していたんだとか。

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浴槽には湯がなみなみと張られていました。廃材や薪で沸かしていて、力強く優しいあつ湯に包まれます。


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ペンキ絵が2種類もありました。富士と桂浜かな?浴槽越しに眺めると、本当に海の向こうに見えているようです。

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ぐるぐる鳴門タイルも大昔のものに見えます。水色の壁に、円やアーチを多用したこのお風呂、竣工当時は時代の最先端をゆく憧れの空間だったに違いありません。


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海を埋め立てて造られた工業の街の発展を見つめ続けた風呂は、それ自体を産業遺産と呼んでもオーバーではないでしょう。脱衣所部分は立派なコンクリートの梁があって、セメント工場の関連施設だった歴史を反映しているよう。この建物も4月末の廃業後早々に解体へ着手されたと聞きます。

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6.栄湯(奈良県五條市・復活?)

マッスル鍋開幕翌日、なんとあの栄湯さんが1日限りでお湯を沸かすと聞いてひっくり返り、前日風呂に入りそびれたコミッショナーに頼み込んで五條まで車を走らせてもらいました。

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インターから本陣交差点へ下りるいつもの道の、和歌山線を越える陸橋から、あの煙突が煙をたなびかせているのが見えました。白く美しい煙でした。あの澄んだあつ湯に、また会える。

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着いたらおかーちゃんも私たちを見てひっくり返っていました。無料開放されていて、今まで見たことないほどの客がひしめいています。

そして、あつ湯は健在でした。大将は湯船が劣化して漏れがひどいんやと言っていましたが、やわらかく沁みいる熱いお湯が、久しぶりの客を泣かせていました。水の蛇口が全開まで捻られ、客がそこに集まって「適温」を探るようすは営業当時と何ら変わらない光景でした。

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女湯に飾ってあった絵の作者の長谷川義史さんが来られていました。来てささっとまた絵を描いていかれたそうです。「1日かぎり栄の湯 はいりたくて人つどう」。やっぱりみんな栄湯が好き。1日だけでもやってくれたら嬉しいし、客もみんなウキウキしていてすごく元気が出ました。元気になったのは大将ご夫婦もそうだと思います。風呂に入ること以上に得るものがたくさんありすぎるから僕らは風呂屋に行くのです。来年も行くぞ!よいお年を!!!

※施設内の撮影は許可をいただいています

復活!クリスマススペシャル!

雲ひとつない聖夜にただひとり、誰も通らない真っ暗な道を、開けさしのポン酢を抱えて歩きながら思いました。

いくらなんでも奈良、寒すぎひんか?

直前まで過ごした東京は上着無しでもまだ何とかなっていました。その感覚の落差が無かったとしても奈良が異次元なのは明らかでした。

某国立女子大の新入生に、お菓子しか信用できる食べ物がないので、それだけで生きていると話した子がいたのを思い出しました。なんかメルヘンだねかわいいねと言われていましたが私は戦慄していました。覚悟しいや。正倉院展が終わったらあっちゅう間やで——。

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12月24日の午後はさくらバーガーさんの2階を借り、鳥良さんプロデュースでチキンではなく鴨鍋をしました。5年ぶりにクリスマス鍋の復活です。鴨の後に野菜だけを煮ても脂がよく絡んで、キラキラとイルミネーションのように輝いておりました。

お酒はたくさんの差し入れをありがたくいただいてしまいましたが、散々食ってしこたま飲んでケーキまで出て、便利な場所代も含め1人3000円ちょいでした。

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鍋が終わって、ひとりきりのクソ寒い道で、やっぱり鍋って社会保障じゃないかと思いました。私たちは年金というものをまったく信用していませんが、鍋なら受益者と負担者の分断もありません。

マッスル鍋のそもそものスタートは、お菓子だけで暮らすような大学生が冬を乗り切るためでした。1人では億劫な自炊を無理やりイベント化し、1人300円予算で鍋をすることもありました。

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それにしても、そんな学生時代もとっくに終わった今年、大切な人と過ごすべきであるはずの夜に、なぜ鍋軍団幹部は全員集合できてしまったのでしょうか。そこでなんとなく、あの頃とはまた違ったマッスル鍋の意義が見えてきた気がします。

孤独者支援NPOってことか——

国のえらい人見てますか。年金やめよ?鍋しよ。

マッスル鍋の10周年記念シーズンがスタート

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こないだ、昔の画像を整理していたらこんなものを見つけました。写っているのはマッスル鍋発祥の地である高天のアパートの一室。コンロに置かれた土鍋は10年前、このアパートに移り住んだマッスル・コミッショナーが実家から持ってきたものです。

初期マッスル鍋は、普通に集まって普通に鍋をしていただけなので、画像がほとんどありません。この画像自体はマッスル鍋の様子ではないと思いますが、土鍋は2年目の途中くらいに壊れて捨てたので、それが写っている一枚はまあまあ貴重です。

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それから10年経ってもまだ奈良で鍋が続いている事実に、当時のコミッショナーならどう反応するでしょうか?11月18日に西村邸さんを貸し切ってやった開幕鍋には現役大学生も来てくれて感激してました。

マッスル鍋はもうすっかりイベント化しているので、いつもなら画像をこれでもかと撮るのですが、なぜか撮る時間すらもったいなく思えてしまい、この日のことはあんまり個人のフォルダには残っていません。みんなが上げてくれた画像をいくつかお借りしています。

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今回は2台体制で、メインはカニ、クエ、とらふぐ、あんこう、鯛、そして鳥良さんの鶏、きたまち豆腐さんの絹と意味わからんほど豪華に。それでも割るとおそらく店で食べる10分の1くらいの金額になるので、食材を惜しみなく投入しては、ひと口ごとに目を閉じて天を仰ぎ、時間がかかりました。幸せだった——。

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そして今回はマッスル鍋として初めて奈良町に外泊しました。この前まで奈良に鍋専用ルームがあったのに、とうとうそんな日が来てしまいました。会場に使わせていただいた西村邸さんには感謝の言葉しかなく、この場を借りてお礼をお伝えしたいです。

鍋のあと、会場向かいの風呂屋で極楽にひたっていたマッスル鍋淡路島支部長が「こんな土曜日が毎週続けばいい」とつぶやいていました。それは我々にとってもそうなので、この冬こそは毎週のようにお鍋ができたら、そして全国に散らばっている奈良とお鍋が大好きな人たちにたくさん会いに行けたらと思っています。

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日本一の翌日に

眠れないまま夜が明けて、泣き腫らした瞳のまんま出社して、いつものように1週間が始まりました。

けれども電話の相手がみんな「おめでとう」と祝ってくれる。新年でもないのに……。人生で全く体験したことのない感覚で、SFの世界にいるような、そんな1日でした。

阪神が日本一になるような日が、生きているうちに来てしまったことに、いまだに首を傾げたくなる気持ちがかすかに残っています。6点をリードしてもなお9回の裏、シェルドンが出しゃばって3つ目のアウトを取る瞬間まで勝利を信じなかった虎党は、今日話を聞いた人のうちの全員にあたりました。

現在の虎党はおもに、全く勝てる気がしなかった暗黒期からのファンと、いいとこまで行くけど最後は絶対ダメな時代からのファンに分けられます。

つまり基本ダメです。それでもなんで応援するのかは、チーム自体も他の虎党も、アホがつくほど単純だからにほかなりません。

阪神はズルができないのです。まじめにやろうとしかできない。けれども他はときに世論操作レベルのズルを仕掛けてきます。それは決して悪いことではなくて、勝負の世界なのでそれぐらいやって当たり前なのです。けれども虎ちゃんチームはどうしてもそれができずに、負けては自分たちを責めてばっかりいました。ファンもファンで、負けを笑いに昇華して、よそから笑われることで逆に正気を保つことに必死でした。

それを乗り越えて今年、実力だけで頂点に立ったというのは、チームからのひとつのメッセージではないかと思っています。クソ真面目に向き合ってもなお結果が出ず、むしろ馬鹿にされている人への、あまりにも強力なエールと受け止めています。

今季のタイガースは、表立って活躍の場を与えられず、成績もそれほど良くなかった選手が、腐らずにキャラクターで場を盛り上げることもありました。それがチームに何を及ぼしたかというのは、5日に監督がお立ち台で語った「みんなが役割を果たしてこの結果になった」の一言に集約されるでしょう。

去年、旧統一教会の問題に絡めて虎党が投稿した「僕がハマったカルト宗教の特徴」という、阪神球団とそのファンを表したテキストの最後に、こんな一文がありました。

" いつか報われる日が来ると信じている "

こんな自分にもきちんと役割はあって、すぐ結果につながらずともその時が来ると信じ続けること。つくづく、応援している方が実は応援されてもいるのだなと感じるのでした。筆者は別にスピってません。1日経って、ようやく感極まっての乱文でした。