ちょっとご無沙汰しておりました。マッスル鍋でございます。
さて、我々もひょっこり登場する『旅先銭湯④』もうお読みいただけたでしょうか。同シリーズに奈良県で初めて紹介された五條・栄湯さんへの入浴は風呂好き必修ですよ！
とはいえ、他のページもすごく気になるわけで、同書の巻頭特集「路面電車で風呂行こう！」はかなり惹かれるテーマ。
路面電車なんて奈良には無いし、関西でもお世話になることは少ないから、なんとなく憧れるんですよねえ。
タオルを持ってトラムに乗って、観光客はスルーしちゃうような電停で降りて煙突を探す……あー、想像だけですでに、旅情が溢れ出しそうです。
敢えて、Go toが始まる前に、敢えて、同書に載っていない高知を訪れました。
高知駅前の宿に荷物を預け、タオルだけを持ち出して土佐電でゴトゴト。
「奈良に路面電車敷くとしたら？」「市内循環とか？」「それ電車の意味あるん？」下車合図の鳴らし忘れに気をつけて、終点間近「桟橋通四丁目」で降りると味のある電柱広告が出現します。
今回の目的地、土佐温泉さん。ひと気の無い住宅地に突如現れる暖簾に興奮を抑え切れません…！
しかし、番台も浴室も無人。事前情報だと営業は7時半までで、今は6時半過ぎ。もしかすると常連さんがみんな入り終わったのか。これ入っていいの？旅の者はその辺りデリケートにならざるを得ません。
ほどなくしてご主人が登場。浴槽のスイッチを入れてくれました。
富士山のタイル絵が見事な、清潔感のある浴室でした。半日がかりの移動疲れも一気に吹っ飛びます。
「晩ごはんまだならひろめ市場行っておいで」とご主人に見送られて、電停まで来た道を戻ります。
電車待ちがてら、すぐ横のコンビニで買ったリープルをぐいっと。暗闇から、街中へ向かう電車が近づいてきました。
※施設内の撮影は許可を得ています
※これは今から2週間以上前の旅の記録です。旅のさらに2週間前から今まで、旅行者は全員健康でおります。また外に出にくい雰囲気になってきましたね…。
