年がら年じゅう餃子ブームな私たちもあんまり気にしたことがなかったんですが、「奈良で餃子」といえば、それも生を持ち帰るなら、どこなのか。
思えば「餃子のざ」も「貘貘」も奈良市内からは無くなってしまいました。どっちも好きやったなぁ。
ストリートビューでは生き続ける貘貘
分からないのなら片っ端から試せばいい。そんなわけで、奈良市内で生or冷凍の餃子を持ち帰ることができるお店を探せるだけ探してみました。マッスル鍋メンバーの実食レポートとともにどうぞ。
1.MYP食品 冷凍 大和肉鶏餃子
1軒目。新大宮に着く直前の電車から見えるあそこです。近頃は餃子バーなんかも始まって、奈良の餃子専門店としての存在感が高まっているように思います。
いろいろ種類がある中で、大和肉鶏餃子を選択。冷凍15個入りで600円です。さすがは肉屋さんの餃子、一口めで鶏汁(?)が押し寄せてきました。タレは別売りです。
2.吉冨 ひと口餃子
言わずとしれた西大寺の人気店です。持ち帰りメニューはこのひと口餃子だけで、生でも焼きでもOK。生であれば、電話しておけば午後3時半くらいからでも受け取れます。10個500円から。
とにかくザックザク。そしてニラが強いです。ニンニクはそこまでキツく感じませんでした。まあまあ酸っぱめの、専用のタレが付いてきます。これがよく合います。箸の止まらなさで言えばナンバーワンでしょう。
3.よし次 冷凍餃子
3軒目。神殿からちょい南へ、プライスカットを超えた先にある餃子屋さんです。持ち帰り用窓口があって、土日祝は午後2時から買えます。冷凍は7個で250円。
ちょい焼きすぎた
少し小さめで、ほろっとするような薄皮が特徴。野菜みが強い餡はトロトロでシャキシャキです。辛めのタレつき。しつこくない優しさが魅力かも。
4.オークワ 自家製餃子
スーパーで買える餃子の中では抜群に旨いといわれるオークワの餃子も焼いてみました。しっかりめの皮。マイルドな中にニンニクのパンチを感じる餡。20個入で300円を切る安さ。コスパの面では間違いないでしょう。
5.髙田屋 松阪豚餃子
残念ながら、閉店されてしまったようです。美味かったんですが…。悲しい。
一条の「くるみの木」に近いところにある「松阪豚」を扱う肉屋さんです。ここのお肉で作られる餃子が人気なんだとか。
なんでも、生産量が限定的で、お店の入り口に「餃子あります」の紙が貼られていれば入荷済みの合図。ジッパーに入った、いかにも手作りな感じで渡されます。20個で550円。タレは付きません。
皮はパリふにゃ、餡は細かめ。たしかに豚肉らしい甘みが強く、ニンニクもなかなかしっかり効いています。使っているものは上等でありながらも、馴染みやすさというか、ホームメイド感のあった餃子でした。
6.木子梨 焼き餃子
すこーし前に餅飯殿にオープンした中華屋さんのテイクアウトです。とにかく持ち帰りメニューの種類が多く、餃子目当てでなければ間違いなく迷っていたでしょう。
立ち寄ったのは午後8時前。お店の人に言えば冷凍餃子を持ち帰らせてくれました。いろいろ値引きやらおまけやらを頂き、「17個で1050円」となりましたが、定価は分かりません…。タレなし。
揚げてもいけそうなくらい分厚くてもちーっとした皮に、粗く切られた具が詰まっています。厚皮なゆえ、両面しっかりと焼く必要があります。
噛んだ瞬間、小籠包のような激熱の汁が飛び込んできてびっくり。ニンニクは控えめでした。向こうの餃子って食べたことないけどこんな感じなんでしょうかね。饅頭みたいで、腹持ちがよさそうです。
7.北新地ぎょうざ家 奈良船橋通り店 生餃子
2021年8月、船橋通りの「クッピラ」さんの跡に入った大阪のフランチャイズです。夜は奈良の商店街でもひときわ暗い通りですが、21時過ぎまで生餃子を持ち帰ることができます。
カウンター席ではいろんな居酒屋メニューが出されているようですが、持ち帰り対応はノーマルな餃子と焼売、唐揚げのみ。焼きでも注文できます。餃子は6個入りからで、生12個だと853円(箱代税込)でした。
手包み感のある皮は焼くとパリもち、餡はシンプルですが肉肉しいです。タレと一緒にスダチ酢がついてくるのがポイントで、一気にさっぱりします。スダチと塩なんかでも美味しくいけそう。餃子自体にあまり香味野菜の主張がないので、いろんな調味料を試したくなります。
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食べ比べてみると、奈良の餃子もなかなかバラエティが豊かです。それゆえ「どこなのか」の結論は出ていないまま。それにまだ試せていないものもあるので、追って書き足していけたらと思います。