2月1日。
5年前のこの日も、奈良はよく冷えていて、絶好のお風呂日和(?)でした。
住宅地に突如現れる「ゆ」の灯しから既にただならぬ雰囲気を纏っていた勇湯。
立派なロッカー、浴室の外に設けられたサウナが印象的でした。
風呂上がりの個室のような休憩所では、伊勢出身の大将が地元のアサリを酒蒸しにして常連に振る舞うこともあったといいます。
騒がしくなく、まったりとしたこの街の空気に溶け込んだ、もはや神聖とも言いたいくらい温かな空間だっただけに、ここの廃業が奈良にとって大きな損失であることは、5年経った今でも決して間違いではないと思います。
マッスル鍋一行は勇湯と出合って銭湯にどハマりし、あちこち巡るようになりました。
小さな銭湯の魅力を教えてくれた勇湯の記憶を、ずっとずっと後の時代まで残しておきたかったので投稿しました。
↑最終日の勇湯。遠くからも客が訪れ、飲み物は全部無くなっていた(2015.2.1)
※店内撮影は当時番台のおかみさん(もしくは娘さん)の許可を得たものです